偏屈親爺のブログ

日々の出来事、昔の思い出話、等々。

寿

 今よりも遥かに若い頃、
ドイツの片田舎を友人と車で旅をした。


帰り道に見つけた小さな喫茶店で、
コヒーをオーダーした。
友人と雑談しながら店内を見渡すと、
店の中には骨董品が展示されている。
ここは「喫茶&骨董」屋だった。


喉の渇きも満たされ、店を出て振り向くと
入る時は気が付かなかったが、
小さなショーウインドに、小さな骨董品が並んでいた。
でも、中に一際目立つ大きな「骨董品」があった。


直径30cm位の「提灯」が一つ、天井から下がっている。
それも白地に朱色で立派な「寿」の一文字。
おまけに、逆さまにぶら下がっている。


店のマスターに、
「提灯が逆さまなのと、寿の意味を教えたら」
と相棒に伝えた。


店から相棒が笑いながら出てきて、
「芸術なんだから、あれでいいんだよ」だって。


俺達はドイツ語なんて、裏返しても逆さにしても、
芸術は感じないけど・・・。